
吉田医師
☆放射線科
そもそも『放射線科』とは、レントゲン写真を撮影することができる診療科という意味ではありません。また、放射線科医とは、写真を撮る医師ということでもありません。日本では残念ながら放射線科という概念が世間に普及していませんが、米国では『Doctor’s doctor』つまり、『医師に対する医師』ということであり、内科や外科その他の診療科の医師に対して診断の点での相談やアドバイスをする専門職です。
放射線科医の職務は大きく3つに別れ、(1)画像診断業務、(2)IVR (interventional radiology;適当な日本語訳がありません)、(3)放射線治療 が存在します。当院では(3)の放射線治療は残念ながら機器がないためにできませんが、画像診断業務とIVRは行っております。(放射線治療は日本では全国どこでも大学病院クラスの非常に大きな病院でしか受けることはできません。必要な際には当院から適切な紹介をさせていただきます。)
<1>画像診断
病院によっては『画像診断科』という名前を使用しているところもありますが、レントゲン写真やCT、MRIを駆使して全身のどの部位でも、しかもほとんどの病気に対して的確な診断を下すことができます。正しい診断なくして、有効な治療は望めないことは当たり前として、診断名が正しくても病気の状態を的確に診断せねば正しい治療法を選択することはできません。
脳梗塞や脳出血、脳腫瘍、頭頚部の病気、肺炎や肺腫瘍、肝臓や胆嚢、膵臓の病気、腎臓や膀胱、前立腺の病気、脊椎(せぼね)の変形や骨折、椎間板ヘルニア、肩や膝その他の関節の病気などなど、どのような部位、どのような疾患であっても相談にのらせていただきます。さらに当然のことではありますが、当院で治療可能な病気と他の専門病院へ紹介すべき病気の区別も行い、患者様には最も望ましい治療を受けていただくお手伝いをさせていただきますので、お気軽に受診下さい。
また、最近では「他の病院での診断はこうであったが、どうも納得がいかない。」というような場合に第3者の医師の意見を聞く(これをセカンド・オピニオンといいます)ことが増えてきております。その際にも当院放射線科を利用いただければ幸いです。
<2>
IVR簡単に言えば、カテーテルという管を血管に入れて造影剤を注入しながら写真をとって検査したり治療したりする方法の総称です。検査として代表的なものには下肢の閉塞性動脈硬化症
(A.S.O.)という足の血管が細くなって血液の流れが悪くなる病気があります。当院では A.S.O.では原則として1泊入院で的確な検査を終了することができます。一方、
IVRによる治療としては肝臓癌を外科的に手術することなく治療する方法や、内臓などの癌に抗癌剤の動脈内注入治療を可能にするリザーバー留置術などがあります。部位と病気の状況によっては大学病院などの大きな病院でないと出来ないこともありますが、状況を見極めた上である程度までは当院でも施行可能となっています。
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