本文へスキップ

高知県越知町の救急病院。

電話でのご予約・お問い合わせはTEL.0889-26-0432

〒781-1301 高知県高岡郡越知町越知甲1662

学会発表conference presentation

第38回日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会総会

2021年2月26日・27日

2021年2月26日〜27日 福岡国際会議場及びWeb配信のハイブリッド形式にて第38回日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会総会が開催され、看護部外来課 小林由起子看護師(訪問看護兼務)が 「訪問看護で行う高齢者の排尿管理」と題してWeb配信での発表を行いました。

要旨:当院は中間地域の50床病院であり、H26年〜訪問看護を実施している7症例(75〜92歳)を対象とした。《看護の実際》症例@Aは、膀胱留置カテーテルの方で膀胱洗浄・自己導尿指導、症例B尿道留置の方で固定ベルトを作成、 症例Cカテーテルの閉塞あり、訪問回数を増やした 症例D介護者の負担軽減に週3回自己導尿実施、症例E発熱時などトラブル時の介護相談、症例F週1回の導尿、支援者からの連絡によるトラブル対応にて在宅生活ができている



第37回日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会総会

2020年2月7日・8日

2020年2月8日 静岡県コンベンションアーツセンターグランシップにて第37回日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会総会が開催され、看護部外来課 片岡恵看護師が 「外来での残尿測定時に経腹エコーを併用して」と題して発表しました。

要旨:当院泌尿器科外来では残尿測定を行うことが多く、より正確な残尿量を測定するために経腹エコーを併用している。エコーを併用することで、ブラッダースキャンの値には前立腺体積が影響する場合があること、ブラッダースキャンにおいては 複数回測定することがより正しい値を求めるために必要なこと、女性の場合には卵巣嚢腫がブラッダースキャンの値に影響していることが分かった。看護師もエコー画面を見ることで、患者さんの膀胱や前立腺の状態を知ることができるので、よりよい 看護のアセスメントにもつながり、エコーの技術を身につけることで看護師のスキルアップにも今後つなげていきたいと考えている。



第30回四国作業療法学会学会発表

2019年9月28日・29日

松前総合文化センターにて第30回四国作業療法学会学会発表が開催され、リハビリテーション部 前田篤志作業療法士が 「私は悪くない!!〜認知行動療法と心理教育の併用が高次脳機能に及ぼす効果〜」と題して発表しました。

要旨:近年の高齢者による自動車運転事故の増加に伴い、多くの高齢者は運転免許証の返納を余儀なくされる傾向にある。 市街から遠く離れ公共交通機関の整備が不十分な中山間地において、免許証の返納は買い物や通院の妨げなどを招き、生活への大きな支障を来たしている。 今回、脳梗塞発症後に高次脳機能障害により自動車運転免許取り消しとなった症例に対し、認知行動療法と心理教育を併用し高次脳機能訓練を行なった結果、高齢の高次脳機能障害に対しても適応があることが示唆された。



第9回腎臓リハビリテーション学術集会

2019年3月9日・10日

2019年3月9日 別府国際コンベンションセンターにて第9回腎臓リハビリテーション学術集会が開催され、リハビリテーション部主任補佐 公文崇仁理学療法士が 「血液透析患者における透析治療後の下肢機能変化と身体活動量との関連」と題して発表しました。

要旨:透析(以下HD)患者における身体活動量は生命予後と強い関連があるとされている。活動量の評価は簡易に行えない事や身体機能が高くても透析後に不安定性を認め、活動が低下している方を臨床で見かける。 今回、HD前後での下肢機能の変化と活動量と関連を検証し、本研究ではHD前後の下肢機能変化に着目し活動量に及ぼす影響について検討した。
下肢機能の高さと活動量には有意性を認めない一方で、HD前後の下肢機能変化と活動量において有意性を認めた。基礎データとの関連に関してはAlbとGNRIにおいて有意差を認めた。
HD前後の下肢機能変化は活動量に関連し、また生命予後と関連のある栄養状態との関連も認め、臨床場面において着目していく必要が示唆された。



第36回日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会総会

2019年2月22日・23日

2019年2月23日 大阪国際会議場にて第36回日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会総会が開催され、看護部外来課 片岡恵看護師が 「外来での骨盤底筋体操指導にエコーを用いて」と題して発表しました。

要旨:骨盤底筋体操はバイオフィードバックを併用することでより高い効果が期待できる。その中で今回経腹エコーを用い、体操を正しい方法で導入、継続していく為の援助を行った。 エコー画面を見ることは体操に対して興味を示しやすく患者さんも体操に集中しやすい。指導の際に体操を実施してもらうことで患者さんの問題点が分かり個別性に合わせた指導ができる。 経腹エコーは看護師が容易に使用でき体操の指導を効率的に行える手段である。今後も外来において骨盤底筋体操を継続してもらうための支援を行っていきたい。



第34回日本静脈経腸栄養学会学術集会

2019年2月14日・15日

2019年2月15日 東京都品川にて第34回日本静脈経腸栄養学会学術集会が開催され、栄養部 川村照代管理栄養士が 「胃瘻栄養、経鼻栄養、経口栄養の比較検討」と題して発表しました。

要旨:胃瘻栄養、経鼻栄養、嚥下調整食摂取の経口栄養患者の栄養状態と生存率を検討。結果、Alb胃瘻3.1 経鼻2.7 経口3.1 と経鼻栄養が低かった。BMIは胃瘻19.1 経鼻18.8 経口20.6 だった。5年生存率は、胃瘻65.1% 経鼻49% 経口64.5%と経鼻栄養は 生存率が低かった。経鼻栄養は栄養状態、生存率共に低く、経鼻胃管のチューブ周囲から口腔内への逆流やチューブの刺激による嘔吐が誤嚥性肺炎の原因となる可能性が考えられた。対象者は退院後、当院関連施設への入所が多い。対象者の情報を共有し 適切な栄養管理、胃食道逆流の防止、口腔ケアの徹底が栄養状態・全身状態の改善に繋がり長期予後が良好になった。今後も患者様に適切な栄養管理を提供できるよう取り組みたい。



第37回高知県医学検査学会

2018年5月27日

2018年5月27日 高知学園短期大学にて第37回高知県医学検査学会・総会が開催され、臨床検査部主任 西森啓祐検査技師が 「Invenia ABUSによる乳癌検診への取り組み」と題して発表しました。

要旨:乳癌は日本の女性に占める癌のうち約20%を占め、早期発見での予後は非常に良好であるにもかかわらず、日本の検診受診率は50%以下であり、他の先進国に比べ有意に低い状況です。 そのため、乳腺全域を自動でスキャンすることにより、検査術者の技術に影響されずに均一な画像を得られるInvenia ABUSという超音波検査装置を用いた乳腺エコーによる乳癌検診を2017年の6月より開始しました。
乳癌検診では2017年6月から2018年4月までに175名の乳腺エコーを実施し、追加検査が望ましいと思われた症例は16例(9.14%)で、そのうち他院紹介で乳癌と診断された症例は2例(1.14%)でした。
Invenia ABUSによる乳癌検診は、検査術者の技術熟練度にほとんど左右されず、均一な画像が得られ、検査時間もおよそ10分程度であり、マンモブラフィーのように痛みを訴える患者さんもいなかった。今後、さらに検診受診者を増加させ、読影技術のさらなる向上を目指し、地域住民における乳癌の早期発見を目標に検診を実施したいと思っております。



第31回日本老年泌尿器科学会

2018年5月11日〜12日

2018年5月11〜12日 福井県県民ホール・福井市地域交流プラザにて第31回日本老年泌尿器科学会が開催され、看護部病棟課 船坂恵美看護師が 「レモン果汁を使用した尿路結石予防への更なる取り組み」と題して発表しました。

要旨:当院では尿路結石リスクがある経管栄養の患者にレモン果汁を投与する取り組みを実施し、尿の酸性化・結石成分と尿中細菌の減少という効果が得られ、 退院後も投与を継続している症例もある。今回、酸味の強いレモン果汁を経口で投与が可能か。同様の効果が得られるかを検討。尿路結石の既往をもつ6名にレモン果汁10ml (低カロリー甘味料2.5mlを加え酸味を軽減、トロミで嚥下障害に対応)を毎食時に投与。オムツ使用の症例で効果が結果に表れたが、尿道カテーテル留置症例では効果が緩慢であり、 尿路感染リスクが高い事が効果を減弱させていると考える。今後も投与を継続、得られる効果を検討し結石予防対策の一つとして取り組んでいきたい。



第67回日本病院学会

2017年7月20日・21日

2017年7月20〜21日 神戸国際会議場・神戸ポートピアホテルにて第67回日本病院学会が開催され、理学療法士 鍋島響が 「HAL訓練効果向上におけるセラピスト介入の意義」と題して発表しました。

要旨:当院では平成27年10月よりロボットスーツHAL介護用(以下、HAL)を導入した。サイバーダイン社によるHAL適正使用ガイドラインでは、@10m以上歩行可能であること、 A生体電位信号を測定できること、B足底荷重センサーに荷重をかけられることの3項目を事前選定基準としている。高齢化が進む当地域では、これら3項目を満たせる対象者は少ない。 今回、事前選定基準が不適合であったにも関わらず、HAL訓練の実施が可能であった3症例におけるセラピスト介入の意義を検証した。 HALの運動機能不足をセラピストが補うことがHAL訓練の実現に繋がった。 セラピストの介入が、HALの適応者の幅を広げる事を示唆した。



第30回日本老年泌尿器科学会

2017年6月9日・10日

2017年6月9〜10日 東京御茶ノ水ソラシティカンファレンスセンターにて第30回日本老年泌尿器科学会が開催され、看護部病棟 吉本楓看護師が 「間欠的自己導尿手技の再獲得を目指して」と題して発表しました。

要旨:間欠的自己導尿手技が困難となった患者に関わり、その問題点を抽出し手技の再獲得のための取り組みを行った。各症例に対し排尿日誌や残尿測定、導尿方法、用具の検討、 マニュアルの作成を行い、個々に合った自己導尿の指導を行っていった。看護師と患者間との指導だけでなく、家族や他職種との関わりを多く持ち、情報の共有化を図ることで自己導尿の 手技を再獲得をすることができた。一度出来なくなった手技も、個別性を重視した指導や他職種との連携を継続して行うことで患者に合った排泄方法を選択できるような取り組みを行って いきたいと思う。



第66回日本病院学会

2016年6月23日・24日

2016年6月23〜24日 岩手県盛岡市にて第66回日本病院学会が開催され、理学療法士 西本大樹が 「HAL訓練効果判定の評価における筋エコー評価の有用性について」 と題して発表しました。

要旨:当院では平成27年10月から、ロボットスーツHAL介護用(以下、HAL)を導入している。HALの効果判定において歩行時の歩数・歩幅・歩行速度・歩行分析などが一般的な評価項目として多く 用いられている。今回当院にて新たに導入した筋エコー評価が、HAL訓練の客観的指標となるのかを検証した。歩行可能症例、歩行困難症例の2症例において16週間以上の継続したHAL訓練を 実施し、歩行能力・歩行形態・移乗動作時の介助量変化と筋エコーによる大腿直筋の厚さ変化を比較・検討した。結果、歩行形態・歩行能力の改善と介助量の軽減は筋肥大と一致した。 このことから筋エコー評価はHAL訓練効果判定の指標となり得るといえた。



第31回日本静脈経腸栄養学会学術集会

2016年2月25日〜26日

2016年2月25〜26日 福岡県福岡市で開催された第31回日本静脈経腸栄養学会学術集会において「血清アルブミンに影響を与える栄養評価項目の検討」 と題しポスター掲示しました。

要旨:栄養状態を示す項目の1つに血清アルブミンがあります。今回血清アルブミン値の変化に影響を与える因子を調査するため、 血清アルブミンと日常的に栄養アセスメントとして用いられている栄養摂取量、CRPの関連性について調査検討を行いました。 血清アルブミンは摂取エネルギー量や摂取タンパク質量に関わらず変動しうるものであり炎症反応や様々な因子の影響を受け変動するといわれています。 血清アルブミンは栄養状態評価の指標の1つにはなりますが客観的な指標と主観的な指標での総合的評価を行うことで栄養療法の有用性を検討していく必要があると考えられました。 今後も患者様の栄養状態改善と低下予防に取り組んでいきたいと思います。



第33回日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会総会

2016年2月19日〜20日

2016年2月19〜20日 山梨県甲府市で第33回日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会総会が開催され、看護副師長 加納 美和が 「認知症患者の排尿障害に対する取り組み」と題して発表しました。

要旨:生活の質を維持していく上で、清潔間歇自己導尿(以下CIC)は有用であるが認知症や患者背景などでCICの導入や継続に難渋する。 今回、高齢、認知症の患者にCICの導入、継続に取りくみ、患者家族や病棟、外来、施設が連携し個々の患者に合わせ、継続した指導を行うことで、 認知症があっても約半数の患者にCICが可能となった。CICの手技が確立している患者は、認知症が悪化しても周囲のサポートで一時的ではあるが、継続してCICを行うことができる。 また安易なカテーテル留置はトラブルを招く危険もあり、注意が必要となる。今後も患者に合った排尿方法を選択できるよう取りくみを続けていきたいと思う。



第41回日本診療情報管理学会学術大会

2015年9月17日〜18日

2015年9月17〜18日 岡山で第41回日本診療情報管理学会学術大会が開催され、診療情報管理士 中村 亜子が 「外来診療情報管理部における可視化への取組み〜前立腺癌治療薬使用歴一覧表の運用について〜」と題して発表しました。

要旨:当院では2001年より電子カルテシステムを導入しています。情報が散在する電子カルテシステムの情報集約、整理を行い、 多くの種類がある前立腺癌治療薬の使用歴を可視化することに取組みました。治療歴が長い患者や他院での治療歴のある患者等については1患者約40分前後情報整理に時間を要しましたが、 使用薬剤、使用期間、病理組織診断結果を一覧可能にすることにより、医師は診察時に治療変更が必要な際、必要な情報を一目で把握できるようになり、情報検索時間の短縮、 より良い未使用薬剤の選択に繋がったと考えられます。今後も適切に医師の電子カルテ運用に貢献し、診療の質向上に取組んでいきたいと思います。



第26回全国介護老人保健施設大会

2015年9月2日〜4日

2015年9月2日〜4日 横浜で第26回全国介護老人保健施設大会が開催され、作業療法士 市川 太大が「生活行為向上マネジメントによる訓練意欲向上効果」と題して発表しました。

要旨:生活行為向上マネジメント(以下、MTDLP)とは、その人にとって意味のある生活行為獲得のために日本作業療法士協会が作成した評価シートです。当施設では昨年からMTDLPの実施により、 ご利用者の自宅での生活行為獲得を目指しています。しかし機能訓練に固執した高齢者においては、生活行為に即した訓練が困難なことがあります。 今回、機能訓練への固執と訓練意欲が低下した左片麻痺の方にMTDLPに意欲評価を加えたアプローチを実施しました。結果、訓練意欲の向上と共に自宅における具体的な生活行為に繋げることができました。 今後もMTDLPを実施していく上で起こる課題を解決し、その人らしい自宅生活の支援をしていきます。



第65回日本病院学会

2015年6月18日〜19日

2015年6月18〜19日 長野で第65回日本病院学会が開催され、院長を含め3名が発表いたしました。

「肺炎による再入院をゼロにする訪問リハの取り組み」
  リハビリテーション部 理学療法士 藤原 有以

要旨:肺炎リスク度を判定する評価を導入し、訪問リハ利用者の肺炎入院ゼロを目指したが、肺炎既往歴者のみに肺炎が再発した。 今回、新たに4項目の評価を加え独自の「肺炎予防ケアプラン」を作成し取り組んだ結果、肺炎発症がゼロとなった。経過をまとめると共に訪問リハの役割を考察した。 肺炎リスクを本人・介護者が視覚的に認識できる提示方法や専門職種による直接的な評価や指導が重要でありケアの実行と継続が肺炎の予防につながった。 肺炎など医療的リスクを抱えた利用者において訪問リハがケアコーディネーター的役割を担うことに意義があるといえる。


「常勤循環器専門医のいない小規模病院における検査部による急性心筋梗塞に対する診療支援」
  検査部 臨床検査技師 西森 啓祐

要旨:急性心筋梗塞とは心臓が動くために必要な酸素を運搬する心臓の周りにある血管が動脈硬化などにより細くなったり詰まったりして心臓の組織が死んでしまい心不全を起こす病気です。 急性心筋梗塞は前兆となる自覚症状がないことが多く、多くは突然発症します。初回発症で死亡する例も多く、迅速な診断および治療が大切になります。
急性心筋梗塞は発症時に強い胸痛を伴いますが、痛みを伴わない場合もあり、循環器専門医でなければ見落とす可能性もあります。 そこで当院では検査室に心エコーという検査を12年前から実施して急性心筋梗塞の早期発見に取り組んできました。 過去の例を振り返って専門医でないと診断が難しいような症例においても心エコーなどを行うことで効率よく診断できていたことを発表してきました。



第28回日本老年泌尿器科学会

2015年5月8日〜9日

2015年5月8〜9日 静岡で第28回日本老年泌尿器科学会が開催され看護部病棟 篠原弘樹が「レモン果汁を使用した尿路結石予防への取り組み」と題して発表しました。

要旨:前回、尿路結石リスクのある患者に対してレモン果汁20mlを投与するという研究を行い、抑制的効果の可能性が示されたため、レモン果汁25mlへの増量により抑制的効果を 高めることができるか比較検討した。尿pHについて、20ml投与した10症例中5症例で、25ml投与した10症例中7症例で投与中のpH値が酸性側へ傾いた。細菌スコアについて、20ml投与した 10症例中4症例で、25ml投与した10症例中7症例で細菌スコアが減少した。尿中結石成分について、20ml投与した10症例中6症例、25mlでは10症例中8症例が減少した。



第32回日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会総会

2015年2月27日〜28日

千葉で開催された第32回日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会総会で看護部外来 岡林看護師が「オストメイトの災害対策」と題して、当院と自治体、 社会資源の活用について調査した結果を発表しました。
災害時確実な支援を行うためにオストメイトに対するケアやアドバイスが可能なスタッフの確保と増員の必要性、またオストメイト自身の「自助」を高めるため、個人の備蓄の充実化と 災害を乗り越えられるような対応力を身につけるための支援を今後も行っていきたい旨を報告しました。



第30回日本静脈経腸栄養学会

2015年2月12日〜13日

第30回日本経腸栄養学会が開催され、神戸国際展示場に「当院のPEG症例と長期予後・誤嚥性肺炎に関する追跡調査」をポスター掲示しました。

要旨:2004年4月1日〜2014年3月末までにPEG造設し追跡できた135例(悪性疾患は除外)について、造設時のアルブミン値、年齢、PEG造設前の誤嚥性肺炎の既往の有無について、生存率を比較検討した。生存率はKaplan-Meier法を、有意差検定はLogrank検定を施行した。アルブミン値3.1g/dl以上の群は3.0g/dl以下の群より有意に生存率は高かった(p<0.01)。85歳以上の群(77例)と85歳未満の群(58例)では有意差はみられなかった(p=0.533)。造設前に誤嚥性肺炎を含む肺炎の既往がある62例は、それ以外の73例より生存率は有意に低い結果となった(p<0.01)。



第102回日本泌尿器科学会総会

2014年4月25日

第102回日本泌尿器科学会総会(2014年4月25日神戸)でWT1抗原を標的とした前立腺癌に対するペプチドワクチン療法の臨床試験を発表しました。

北島清彰 院長(泌尿器科)
発表要旨

目的
2009年4月から去勢抵抗性となった前立腺癌に対してWT1ペプチドワクチン療法を行っている。当施設での結果を報告する。

 

対象と方法
内分泌療法を含む標準的な治療を施行中にPSAが上昇し、去勢抵抗性前立腺癌と診断されHLA型がA2402、A0201、A0206のいずれかである患者に対し、WT1ペプチド および百日咳菌細胞成分をアジュバントとして1週間に1回、4ヵ所に皮内注射をした。抄録作成時に24例に治療を行った。PSAによる効果判定基準は前立腺癌取扱規約(第3報)に従い、また画像上の腫瘍縮小効果も判定に取り入れた。

 

効果と考察
24例中治療効果が判定できるのは21例、1例は治療開始直後で効果判定ができず、2例は初回投与時に皮疹が出現したために中止した。評価可能症例は21例、 PSAで効果判定をするとCRが2例、PRが2例、NCが6例、PDが11例であった。NCの1例は画像上腫瘍の縮小効果が認められた。またPSAが下降しているにも関わらず、骨転移が悪化している症例があった。有効率はNCも含めて47.6%であった。

 

まとめ
去勢抵抗性前立腺癌に対しWT1ペプチドワクチン療法を行い、PSAの効果判定基準では21例中有効症例は10例(47.6%)であった。



第87回日本泌尿器科学会四国地方会

2010年7月3日

7月3日高松市かがわ国際会議場で四国地方会が開催されました。「WT1抗原を標的とした前立腺癌に対する癌ペプチドワクチン療法の 臨床試験(第2報)」と題して前立腺癌に良い効果が得られた旨を報告しました。



第98回日本泌尿器科学会総会 盛岡

2010年4月27~30日

4月27から30日まで春まだ浅き盛岡で第98回日本泌尿器科学会総会が開催されました。29日に「LITHOSKOP(リソスコープ)を用いた 尿管結石の治療 −患者さんに優しい照射方法・ジャパンモードでの治療成績−」と題して北島清彰院長が発表を行いました。痛みを始め有害事象がなく、治療成績が良いことを 発表しました。4月30日には「WT1抗原を標的とした前立腺癌に対するペプチド癌ワクチン療法の臨床試験(第一報)」を北島彰子泌尿器科医師が発表しました。5例中2例に効果が 認められました。大阪大学から質問がありました。



第23回日本老年泌尿器科学会

2010年2月15日

2月15日、日本老年泌尿器科学会が東京で開催されました。「前立腺癌患者に対する外来看護支援のあり方についての検討」と題して 外来看護部 岡林志磨が30例の前立腺癌患者さまに対してアンケート調査を行い、患者様の問題点を抽出し、医療と患者様に役立てていることを発表しました。座長から 外来看護師が患者さまと医師の間に立って癌治療を支援していることが絶賛され、ぜひ続けていくようにとのご要望をいただきました。



第27回日本ストーマ 排泄リハビリテーション学会総会

2010年2月13日

2月13日京都で開催された日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会総会で外来看護部 高橋幸子が「膀胱留置力カテーテル患者の管理」と 題して、高知県越知町近隣の介護老人施設に対してカテーテル管理に関して指導を行い、カテーテルトラブルが減少した結果を発表しました。座長から同様の報告がアメリカの 医療雑誌で報告されており、非常に良い取り組みだとお誉めいただきました。



第25回日本ストーマ 排泄リハビリテーション学会総会

2008年2月2日

2008年(平成20年)2月2日、札幌市で開催されました第25回日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会総会で外来看護師、高橋幸子(手術室主任)が 「女性の排尿障害に対する取り組み」と題して発表しました。積極的に高齢女性の排尿障害患者様の支援に、率先して外来看護師が取り組んでいることがフロアーから高く評価されました。



第59回日本泌尿器科学会 西日本総会

2007年11月9日

2007年(平成19年)11月9日、松山市で開催されました第59回日本泌尿器科学会 西日本総会で北島清彰院長(泌尿器科)は 「ドセタキセル(抗癌剤)を用いた進行前立腺がんの治療」を発表しました。ドセタキセル(商品名:タキソテール)は副作用も少なく進行前立腺がんに治療効果を発揮し、 治療を受けた6名の患者様全員に効果があり、うち2名は著効を示しました。



経直腸式前立腺生検法の検討   ― 麻酔法、体位、MRI参照 ―

2006年12月3日

H18.12.3に都市センターホテルで開催された「第22回 前立腺シンポジウム」にポスターセッションとして発表した要旨です。

北島清彰 北島彰子 北島病院泌尿器科

要旨:経直腸式前立腺生検を静脈麻酔、左側臥位、MRIをPACSで見ながら、8ヶ所+αの生検を25例に行いました(T群)。以前の25例(U群)と比較しました。 T群は25例中16例、64%にがんを検出、PSA値が10ng/ml以下では17例中9例、52.9%にがんが検出されました。U群は25例中11例、44%にがん検出、PSA値が10ng/ml以下では 11例中2例、がんが18.2%に検出されました。前立腺生検のがん検出率はT群がよかったです。




       

KITAJIMA HOSPITAL医療法人 社団若鮎 北島病院

〒781-1301
高知県高岡郡越知町越知甲1662
TEL 0889-26-0432
FAX 0889-26-3600